リモート会議で「顔出し」しますか?

ザイアンスの法則という言葉を聞いたことがありますか。これは「人は繰返し接触する相手や物に対して自然と好意を持つようになる」という現象で、意識的な交流でなくても効果があるそうです。IT業界ではリモートワークが当たり前になりましたが、Zoomなどのオンラインミーティングでもこの効果は同じように働くと言われています。とくにアジャイル開発のように「チームのコミュニケーション」が重要な現場では、ちょっと気になる法則ですね。

私自身も初期の頃は「顔出しした方がチームに親近感が生まれるんだけどな」って心の中で思っていました。しかし今は、フラットに参加者の自由でいいというスタンスに落ち着いています。もちろん、今でもお互いの表情を見ながら話した方が効果があるとは思っています。でも、その「プラス効果」は、顔出ししたくない人に心理負担をかけるマイナス効果を上回るほどでもないと割り切っているのです。

それよりも、私が大切にしたいのが「クイックコール文化」の醸成です。何か相談したいときに「今、ちょっといいですか?」と気軽に声をかけあえる空気があることが、延々チャットのやり取りをするよりも圧倒的に効率的だからです。