1.クラウドネイティブな業務SaaS

クラウドリソースをフル活用したサーバーレスアーキテクチャーにより、業務システムの構築・運用のスタイルを刷新。拡張性・信頼性・セキュリティに優れ、ITの運用・維持コストを大幅に削減します。

2.業務システム専用のノーコード開発基盤を搭載

赤黒処理、履歴管理、伝票採番など業務特有の処理を標準部品として搭載し、ワークフローや通知、添付ファイルなど業務に欠かせない機能もモジュール化しています。一方で、業務に不要な機能や選択肢を排除しいているので、学習コストを抑えながら高い生産性を実現します。


3.中堅・大企業での利用を想定

一般的なノーコード開発ツールは、ユーザーがアプリを作成することに主眼を置き、システムの機能面を覆い隠しています。誰でも簡単に作れる半面、複雑な処理やパフォーマンス要件への対応が難しく、エンタープライズが利用するには限界があります。

一方、BizSaaSは中堅・大企業での利用を想定し、エンジニアがノーコードで開発する想定です。アプリケーション全体を構造化した上で、機能ウィザードや画面テンプレート、画面キャンバスなどを使い、SQLビルダ、フローチャートビルダ、演算ビルダなどのツールを活用して、フルコードで実装したものと同様のオブジェクトに落とし込みます。

4.成長しながら業界・業種別サービスを拡充

現在の中堅・大企業向けERPは、1つのソースで複数の業界・業種に対応する汎用モデルが主流であり、導入時にはFit&Gapにもとづいたカスタマイズが不可欠です。その結果、初期導入に多くの期間とコストがかかるだけでなく、バージョンアップのたびに追加費用や互換性対応が発生し続けます。

一方、BizSaaSは安易に企業独自のカスタマイズを行わず、必要な機能は「汎用化して標準機能として取り込む」というポリシーを採用しています。有償での対応となりますが不足している機能をみんなで拡充することで、すべてのユーザーが常に最新版を利用でき、バージョンアップ時の非互換や個別修正の負担から解放されます。

このアプローチを可能とするのが、ノーコード開発基盤です。高い生産性により、多くの企業の要望を迅速に反映でき、製品そのものが顧客とともに成長し続けるモデルを実現します。さらに、蓄積された標準機能群を活用することで、新たな業界・業種向けサービスの展開にも柔軟に対応できます。

BizSaaSはクラウド上に3階層で構成されています。

最下層はクラウドベンダーが提供するフルマネージド・サービスで構成されています。オンプレミスをIaaSで提供する方式とは異なり、サーバーレスアーキテクチャーなので、高い信頼性・セキュリティ・スケーラビリティを実現しています。

この中間レイヤーを持っていることが、BizSaaSの大きな特徴です。

・アプリケーション開発機能(アプリ開発)

ここにはコードレスでアプリケーションを作成するための仕組みが用意されています。私たちは、業務アプリケーションを最適構造化し、構成要素ごとに最適なモジュールやツールを用意しています。

 モジュール: 「機能作成ウィザード」「画面テンプレート」「画面デザインキャンバス」など

 ツール:「SQLビルダ」「フローチャートビルダ」「演算ビルダ」など

・標準機能群

業務アプリケーションには欠かせない「ワークフロー」「通知」「添付ファイル管理」「BI基盤」「API基盤」なども用意しており、これらと組み合わせて本格的な業務アプリケーションを効率よく開発できます。

上位層は、BizCodelessで開発した業務アプリケーションです。データベース(RDS)、バックエンド(ビジネスフローやSQL)、フロントエンド(画面や帳票)から構成されており、モダンなUI/UXを用いた使いやすいアプリをユーザーに提供します。ノーコード開発ツール専用ベンダと違い、自ら業界・業種別の業務アプリケーションを作成していますので、迅速なフィードバックによりBizCodelessとアプリケーションが共に進化し続けるサイクルを実現します。

従来のERPと何が違うか

BizSaaSの特徴をさらに明確にするために、中堅・大企業向けで使われてきた従来型ERPとの比較をまとめましたのでご参考ください。

項目従来型ERPBizSaaS
1.クラウドネイティブ・オンプレミス製品をサブスクモデルで提供
・クラウド上のサーバーに必要製品をインストール
・スケーラビリティや冗長化に限界がある
・クラウドネイティブなSaaS
・サーバーレスでクラウドのリソースをフル活用
・スケーラブルで信頼性が高い
2.ノーコード開発・なし(SEが設計し、PGがコーディングの分業制)
・開発生産性が低く、品質がばらばらになりやすい
・BizCodelessを使ってSEが開発できる
・生産性が高く、市場ニーズに追従しやすい
3.業種別サービス・1つのソースで業種対応するカスタマイズモデル
・実績ベースで業種別アプリとしているモデルもある
 (個社の癖が残りカスタマイズが発生する)
・生産性を生かし業種別サービスを迅速に展開
・標準取込によりラインアップを順次拡充
・SaaSモデルなので業種別に1ソースとなる
4.カスタマイズ費用・Fit&Gapのウォータフォール開発モデル
・導入までの期間が1.5年~2年と長い
・カスタマイズ費用も保守費用も高額 となる
・Fit to Standardのアジャイル適用モデル
・上流と下流の分業制脱却で引継ぎロス減
・費用や期間を大幅に削減できる
5.バージョンアップ負担・カスタマイズモデルなので後方互換性がない
・バージョンアップごとに大きなコストと手間 
・標準取込により互換性のある成長型モデル
・設定駆動アーキテクチャーでカスタマイズも可
6.モダンUIや先端技術・歴史が長い製品が多くUI/UXが古臭い
・最新技術にキャッチアップできていない
・モダンUIで見た目もよく使いやすい
・クラウドが提供する最新技術を組み込める
7.メンテナンス性・継ぎ足し開発で内部構造がスパゲティ化
・軽微な改修でも工数が大きくかかる
・開発基盤がコード生成するので品質が均一
・開発基盤が影響度や自動反映などをサポート
8.内製開発・ユーザーはソースコードを触れない
・ちょっとした改修でも依頼が必要となる
・PaaSオプションでノーコード開発基盤を提供
・ユーザーが自分たちで機能拡充できる

日本はカスタマイズが多いと言われますが、実際は「できるだけ製品に合わせる」という方針で始める企業が多いです。しかし、結果的にカスタマイズが多くなってしまうのは、次の2つの原因が考えられます。
①「方針に芯がない」

 製品に合わせるという方針が徹底されず、現場がカスタマイズに傾いてしまう。

➁「製品の機能不足」

 本来必要な業務機能が抜けており、それがないと業務が効率よくまわらない

BizSaaSは、これらの課題に対して次のアプローチにより「カスタマイズのお化けが当たり前」という時代に決別します。5年後のERPの世界は、今とは全く違った景色になっているでしょう。

①「製品に合わせる」が一般常識となっているSaaSで業務を提供する

➁「足りない機能」は迅速に標準機能に組み込んで製品を成長させてゆく