「大きなStandard」から「業種別Standard」へ

SAPは「Clean Core」を打ち出し、ERPのコアをきれいに保とうとしています。ただ、やはりERPの王者。巨大なStandardで幅広い業務をカバーするという発想の延長に思えます。

私は少し違う方向を考えています。会計や人事給与のように企業による違いが小さい領域は、そもそも自分たちで作らなくてもよい。一方、販売や生産は業種による違いが大きく、一つのStandardでカバーしようとすれば、結局「パラメータとカスタマイズのお化け」になります。

ならば、違いが大きい領域ほど業種別に展開し、顧客の業務に合ったStandardを提供する。「顧客をStandardに合わせる」だけでなく、「Standardも顧客に近づける」。これが私の考えるFit to Standardです。

ただ、これは「言うは易し」の戦略です。普通にやれば開発が追いつかず、増え続けるサービスのメンテナンス地獄に陥ります。そのためにノーコード開発基盤を作ったのですが、そこへAIという強烈な追い風が吹いてきました。
「言うは易し」だった戦略が、「行うも易し」になりつつあります。